掟書(おきてがき)・置手とも。中世後期以降に盛んに用いられた成文法のこと。はじめに「掟」「定(さだめ)」などの語をおき,以下事書(ことがき)形式で規則を列挙し,「如件(くだんのごとし)」で結ぶのが典型的な様式である。村落などの集団内部の規律を定めた村掟・惣掟のほか,室町幕府の法令のうち,右の形式を備えた撰銭令(えりぜにれい)・徳政令(とくせいれい)関係,さらに戦国大名の制定法などを一括していう。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう
この記事が気に入ったらいいね!しよう