御改革組合(おかいかくくみあい)
寄場組合・改革組合・取締組合とも。関東農村支配の再編強化をめざして設定された組合村組織。1827年(文政10)の御取締筋御改革(文政の改革)の一環。関東取締出役(しゅつやく)の下部組織として機能した。領域をこえて近隣5~6カ村を組み合わせて小組合,小組合10前後で大組合とし,それぞれ小惣代・大惣代の役人がおかれた。大組合の中心で村高も多く交通・経済の要衝の村を寄場(大寄場)・親村とよび,その村の名主は寄場役人として組合村を統轄した。組合村設置の目的は,農村の治安悪化に対する取締りと経済統制にあった。以後,天保の改革期の在方統制や幕末期の農兵設置なども,この組合村を単位として行われた。水戸・川越・小田原の各藩,増上寺領などは独自の組合村を組織した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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