大物主神(おおものぬしのかみ)
記紀の神話にみえる神名。偉大なモノ(畏怖される魔的な対象)の主の意。「古事記」神武段では美和の大物主神と記され,大神(おおみわ)神社の祭神とする。御諸(みもろ)山(三輪山)の神として海上から来臨し,オオクニヌシの国造りに協力した。「日本書紀」一書ではオオクニヌシの別名とし,「出雲国造神賀詞(かんよごと)」ではオオナムチの和魂(にぎみたま)とされる。崇神(すじん)天皇のとき祟り神として現れ,また丹塗矢・蛇・雷などとして顕現してもいる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう