大峰講(おおみねこう)
修験道の中心道場である大峰山に登拝する在俗信者の組織。大峰登拝講・山上講,また役行者(えんのぎょうじゃ)崇拝にもとづくことから行者講とも称した。修験道では一定期間山岳にこもって修行することを峰入(みねいり)・入峰(にゅうぶ)といって重視し,行者は各地の霊場でこれを勤めたが,とくに吉野から熊野に連なる大峰山は重要な場所だった。江戸中期以降,近畿を中心とする在俗信者の間に広まり,登拝のための講が組織されるに至り,とくに阪堺(八島)八講は大きな勢力をもった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう