大橋宗桂(おおはしそうけい)
生没 1555~1634.3.9 江戸初期の著名な将棋指(しょうぎさし)。能楽師とかかわりのある京都の町衆の出身で,将棋三家の筆頭大橋本家の初代。初見は「鹿苑日録」の天正20年(1592)とみなされる。徳川家康をはじめ公家や寺社にも招かれ,駿府(すんぷ)城や江戸城内でも本因坊算砂(さんさ)と対局するなど,職業的将棋指の先駆。1602年(慶長7)に山科言経(ときつね)が宗桂の詰将棋集を天皇に献上している。12年に幕府から50石5人扶持を支給された。吉田社や神竜院などに招かれて将棋の技芸を披露していたと「舜旧記(しゅんきゅうき)」にみえる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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