生没年不詳。平安前期の歌人。六歌仙の1人。系譜についていくつかの所伝があるが疑わしい。近江国滋賀郡の豪族か。「古今集」仮名序では「大友黒主はそのさまいやし。いはば薪(たきぎ)負へる山人の,花の蔭に休めるがごとし」と評されている。「古今集」4首,「後撰集」3首を含め,勅撰集入集は11首。むしろ「古今集」序によって名が知られ,しだいに伝説化され,謡曲などにも登場した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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