大津皇子(おおつのみこ)
生没 663~686.10.3 天武天皇の第2皇子。誕生順では草壁(くさかべ)皇子についで3番目。母は天智天皇の女大田皇女で,持統天皇の同母姉。皇子自身文筆の才に優れていたことから,天武の諸皇子中では草壁につぐ皇位継承の有力候補とされた。683年(天武12)にはじめて朝政を聴き政治の場にのぞんだが,686年(朱鳥元)天武の死の15日後,皇太子草壁に謀反を企てたとして捕らえられ,死を賜った。「万葉集」には死にあたって皇子の詠んだ歌が収録され,「懐風藻」にも「五言臨終一絶」を含む詩4編をのせる。妻の山辺皇女も皇子と死をともにした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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