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大助郷(おおすけごう)

江戸時代,定助郷以外に人馬提供義務を課された宿の近郊農村,およびその人馬役。1694年(元禄7)東海道などでは助郷は定助郷・大助郷に区別され,定助郷には宿駅の近郊農村が,大助郷にはそれより若干遠方の村が指定された。人馬の徴発形態は宿人馬,定助郷,大助郷の順だが,輸送量の増加にともない定助郷と同様に徴発された。1725年(享保10)の全国的な助郷の組替えにより,主要街道の大助郷の名称はほとんど廃止され,定助郷に統一された。大助郷に指定されていた村の負担は,これにより以前より増した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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