大阪事件(おおさかじけん)
1885年(明治18)自由党の大井憲太郎らが朝鮮の独立運動と国内の立憲政治樹立運動との結合を企図した事件。1884年12月,朝鮮で独立党のクーデタが失敗に終わると(甲申事変),大井らは朝鮮に渡って,保守派の高官を暗殺し独立派の政権の樹立を計画。独立達成後には民主的諸改革を断行し,日本国内の政治的改革と連動させようとした。資金調達のため強盗を働いたり,リーダーが変節したため,85年11月計画が発覚,130人余が一斉に逮捕され,大井らは外患罪で処断された。検挙者のなかに,女性民権家として知られた景山英子も含まれていたことから国民の注目を集めた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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