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大久保長安(おおくぼながやす)

生没 1545~1613.4.25 江戸初期の代官頭。通称藤十郎・十兵衛。石見守。甲斐国生れ。猿楽師大蔵大夫の次男。武田氏滅亡後徳川家康に仕え,大久保忠隣(ただちか)から大久保姓を与えられる。家康の関東入国後は,武蔵八王子陣屋で関東十八代官や八王子千人同心を統轄。伊奈忠次とともに各地の検地を行い,大久保縄・石見検地と称された。一里塚や伝馬宿の設置による交通制度の確立,江戸・駿府・名古屋の築城工事への参与,石見・伊豆両銀山,佐渡金山の採掘や木曾の林業開発に成功。美濃・大和の国奉行も担当。死の直後,生前の不正を理由に遺子7人は切腹,信濃国松本藩主石川康長などの大名や代官が多く連坐して失脚した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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