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大江匡房(おおえのまさふさ)

生没 1041~1111.11.5 平安後期の儒者・文人・政治家。匡衡(まさひら)の曾孫。成衡(しげひら)の子。東宮学士から蔵人・左衛門権佐・右少弁(三事兼帯)をへて,1088年(寛治2)参議,94年(嘉保元)権中納言。白河院別当・記録所寄人として白河院政を支える一方,関白藤原師通(もろみち)とも親交があった。朝廷儀式の故実に通じて「江家(ごうけ)次第」を著したほか,日記「江記(ごうき)」を残し,また談話が「江談(ごうだん)抄」にまとめられている。和漢文学にすぐれ,「江帥(ごうそち)集」「江都督(ごうととく)納言願文集」「続本朝往生伝」などを残し,「本朝続文粋」「朝野群載(ちょうやぐんさい)」や「後拾遺集」以後の勅撰集に多くの秀作を残す。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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