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大内守護(おおうちしゅご)

平安宮の内裏(大内)を警固する職。平安中期~鎌倉前期,多田源氏の頼光流が世襲した。源頼光の頃,はじめて衛府に代わって武士の棟梁が内裏を警固するようになったらしく,源頼政にも在職の徴証があり,1183年(寿永2)には子の頼兼が任命された。88年(文治4)頼兼は自力のみでは任に堪えないとして鎌倉幕府へ援助を請い,そのため御家人の一部が頼兼を補佐して警固することとなった。これを禁裏守護番ともいう。1219年(承久元)父頼兼から本職を継承した頼茂(よりもち)は,後鳥羽上皇の追討をうけ自殺。以後,本職は設置されず,平安宮内裏も27年(安貞元)廃絶した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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