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大堰川(おおいがわ)

大井川とも。京都市西郊を流れる桂川(葛野(かどの)川)のうち,嵯峨から松尾にかけての流域。上流は保津川。嵐山・小倉山・渡月橋(とげつきょう)などがあり,平安遷都直後から著名な景勝地であった。桓武天皇以降たびたび行幸があり,また藤原道長など平安貴族が遊覧したことでも知られる。「秦(はた)氏本系帳」によれば,秦氏の祖がここに葛野大堰を築いて一帯の水田を開発したという。平安初期には大井津があり,平安京の経済拠点ともなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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