汪兆銘政権(おうちょうめいせいけん)
日中戦争中,南京(ナンキン)に成立した日本の傀儡(かいらい)政府。1938年(昭和13)1月から始まった汪兆銘を対象とした対中和平工作の結果,11月,日華協議記録などの合意が日本陸軍と汪兆銘の代表者間に成立。これにもとづいて,汪兆銘が周仏海(しゅうふつかい)・陳公博(ちんこうはく)らとともに国民政府を脱出し,40年3月南京に新政府(南京国民政府)を樹立。日本は11月,日華基本条約を調印して同政府を承認したが,重慶(じゅうけい)国民政府に対する和平工作は終戦まで続けられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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