王朝国家(おうちょうこっか)
古代国家が解体して中世国家が成立するまでの過渡期の国家。主として中世社会経済史研究者により,地方支配体制に着目して提唱された概念。10世紀初頭に成立し,中世=封建国家への橋渡しをすべき初期封建国家としての性格をもち,11世紀後半の院政の成立まで続いたとするのが一般的。その特徴として,国司は国内支配の実権を中央政府から委任されていること,農民支配の基礎的単位として名(みょう)がみられることなどが指摘されている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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