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奥州探題(おうしゅうたんだい)

はじめは奥州管領(かんれい)とも。室町幕府の奥州統治機関。軍事指揮権・行政権をあわせもつ統治機関としての整備は,1346年(貞和2・正平元)ともに奥州管領に任じられた吉良貞家・畠山国氏の時期に求められる。観応の擾乱で幕府が分裂すると,その影響で奥州管領制も分裂。貞家と国氏の衝突以降,新管領斯波(しば)家兼のほか,吉良・畠山・石塔・石橋の諸氏が管領を自認して行動し,奥州全域を統治する機能を失った。南北朝末期に奥羽が鎌倉府の管轄に編入されたのち,幕府は斯波氏の子孫大崎氏を管領の職権を継承する奥州探題に任じ,鎌倉府を牽制。その後,戦国大名伊達氏が探題職を継承。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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