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王羲之(おうぎし)

生没年不詳。中国,東晋の能書家。字は逸少。官名から王右軍ともよばれる。漢代以来の名門貴族で,在世中から書名が高く,書体のすべてをよくし,後世「書聖」とよばれた。生没年に諸説あるが,黄伯思の「東観余論」による303~361年説が有力。現存する作品はすべて臨模(りんも)本・搨模(とうも)本のみだが,瀟洒で洗練された風雅な書風は,書の伝統を形成するとともに,日本の書にも多大な影響を与えた。代表作「蘭亭序」「十七帖」「喪乱帖」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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