扇谷上杉氏(おうぎがやつうえすぎし)
関東管領上杉氏の一族。藤原氏。上杉頼重の子重顕が鎌倉扇谷に住んだことに始まる。南北朝初期,その子朝定は室町幕府の引付方・内談方(ないだんかた)頭人として活躍,丹後国守護ともなった。永享の乱後,持朝は相模国守護として勢力を伸ばし,子の定正は太田道灌(どうかん)を用いて山内上杉家に対抗したが,道灌を殺害して衰亡を早めた。1546年(天文15)朝定は武蔵国河越(現,埼玉県川越市)で北条氏康と戦い敗死,滅亡した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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