欄間(らんま)
建具の入った柱間(はしらま)の天井と鴨居の間を壁にしないで,格子や透彫(すかしぼり),彫物のある板などにしたもの。襖(ふすま)などの建具で仕切られた部屋相互の空間的一体感を表現するため,採光・通風・装飾などの目的に用いる。なお禅宗建築のなかには,外壁上部の内法貫(うちのりぬき)と頭貫(かしらぬき)との間に波形連子(れんじ)をいれた弓欄間を用いるものがある。桃山・江戸時代の寺社・書院などには,彩色した立体的な彫刻欄間もみられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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