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柳亭種彦(りゅうていたねひこ)

生没 1783.5.12~1842.7.19 江戸後期の戯作者。本名は高屋彦四郎知久。旗本の子として江戸に生まれ,家督を相続。唐衣橘洲(からころもきっしゅう)や烏亭焉馬(うていえんば)に師事して戯作の道に入り,「奴の小まん」前編(1807)などの読本を数種発表したのち合巻に重心を移し,「正本製(しょうほんじたて)」で合巻作者としての地位を確保。とくに「偐紫(にせむらさき)田舎源氏」と「邯鄲(かんたん)諸国物語」が好評だったが,前者が天保の改革で筆禍をうけて版木を没収され,まもなく病死。すぐれた考証随筆もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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