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立太子(りったいし)

天皇がただ1人の皇位継承予定者としての皇太子を決定すること,またその儀式。皇太子制度は律令制定にともなって整備された。奈良時代前半までは,立太子は候補者が成年に達したのち行われたため,皇太子空位の時期もあったが,後半以降は新天皇の即位後ただちに立太子が行われるようになった。同時に皇太子の地位をめぐる争いもふえ,皇太子の地位を奪う廃太子という事象も多くなった。立太子の儀は平安時代になると整備され,文武百官に対する宣命(せんみょう)の宣旨のほか,山陵への奉告,壺切剣(つぼきりのつるぎ)の相伝などが行われるようになった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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