立志社(りっししゃ)
自由民権運動の代表的地方政社。1874年(明治7)4月高知で結成。結社の動機は,民撰議院設立建白書の目標を追求し,また土佐派が東京での運動継続が困難になったため,郷里で政府批判の勢力拠点を構築することにあった。板垣退助を中心に,片岡健吉・林有造らを幹部として士族を結集,教育・士族授産・民権運動を展開した。77年西南戦争で西郷軍に呼応する動きもあったが機会を失し,片岡を代表として国会開設を要求する立志社建白を提出したが却下された。これを契機に愛国社,国会期成同盟,自由党へと発展する勢力の中心的政社として活動。自由党の創立に際し,高知で結成された海南自由党へと発展的に解消した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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