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立憲政体略(りっけんせいたいりゃく)

明治初期の立憲政体の概説書。加藤弘之(ひろゆき)著。1868年(明治元)刊。立憲政体には君主が大権を握り,国憲を制定して人民に国事参与の権利を与える「上下同治」と,人民が国憲を制定して統領に施政権を委託する「万民共治」の2種があるとした。また人民の権利には私権(生活権・自由権など)と公権(選挙権)の別があることをのべて,立憲政体こそ「天下の天下」であると評価した。簡潔で正確な記述により立憲政体の知識普及に貢献。「明治文化全集」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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