立花(りっか)
立華とも。いけばなの花形(かぎょう)。江戸前期に2世池坊専好の跡を継いだ専存没後,その子専養を2世専好の門下の安立坊周玉(あんりゅうぼうしゅうぎょく)や十一屋(じゅういちや)太右衛門らが擁立し,寛文年間に立花(たてはな)から立花(りっか)を創出。立花は役枝(やくえだ)を固定化し,胴作(どうづくり)の景の表出を競うものである。その後,表現形式を変化させていったが,明治10年代に池坊専正が胴作を含むすべてを固定化し,現在の正風体(明治)立華が成立した。1962年(昭和37)には新しいいけばなの理論をとりいれた現代立華が制定された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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