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理研コンツェルン(りけんコンツェルン)

大河内正敏が育成した新興財閥。1921年(大正10)理化学研究所所長に就任した大河内は財政難を克服するため,同所の発明・特許を工業化する会社を創立し,その利益の一部を研究所に還元する方策を考えた。その結果うまれたのが理研コンツェルンで,最盛期の39年(昭和14)には傘下企業63社,公称資本金1億5000万円余に達した。しかし大河内の造兵優先の経営失敗のため,日本興業銀行により再編成され,41年金属機械関係主要7社が合併して払込資本金6700万円の理研工業がうまれ,翌年初めには大河内も会長を辞任。学者が経営した日本唯一の企業集団は終りを迎えた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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