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陸軍省(りくぐんしょう)

明治初期から第2次大戦の敗戦まで陸軍の軍政を統轄した中央官庁。1871年(明治4)7月,兵部省陸軍部設置。72年2月,兵部省の廃止により陸軍省・海軍省が分離して設置された。はじめは太政官の一省で,初代陸軍卿は山県有朋(やまがたありとも)。78年外局だった参謀局が参謀本部として独立。85年内閣制度制定により内閣の一省となる。初代陸軍大臣は大山巌(いわお)。翌年陸軍省官制を制定し,大臣官房および総務・騎兵・砲兵・工兵・会計・医務の6局をおく。90年総務・騎兵・砲兵・工兵の各局を統合して軍務局を設置。翌年会計局を経理局と改称。1900年大臣・次官(総務長官)の現役武官制を確立。その規定は13年(大正2)に削除されたが,36年(昭和11)復活。陸軍の軍政を統轄して政治的にも発言力をもった。45年11月に廃止され,第一復員省となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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