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離宮八幡宮(りきゅうはちまんぐう)

大山崎離宮八幡宮とも。京都府大山崎町西谷に鎮座。旧府社。祭神は応神天皇・酒解(さかとけ)神・田心姫(たごりひめ)神・市杵島姫(いちきしまひめ)命・湍津姫(たぎつひめ)命。859年(貞観元)宇佐から八幡神が勧請されたとき最初に鎮座した場所に祭られたのが創祀と伝える。八幡自体は式内社ではないが,山上の天王社と摂社の酒解社は式内社で,両社は八幡宮が勧請される以前から信仰されていた。陸上・河川交通の要衝として信仰を集めた。中世には油座が組織されて奉仕を行うとともに,油座の特権を得て荏胡麻(えごま)の仕入・製造・販売などを独占する大山崎神人(じにん)の拠点となった。例祭は9月15日。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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