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山水長巻(さんすいちょうかん)

室町後期の画僧雪舟の代表作の一つ。1486年(文明18)作。長大な画面に山水の四季の変化と人々の生活を描く。いわゆる四季山水図巻だが,この作品に限って古くから山水長巻とよばれる。作風は基本的に中国宋代の画家夏珪(かけい)にならうが,随所に雪舟独自の筆致と空間構成もみられる。類例の少ない室町水墨画山水図巻のなかでも,とくに重要な作品。紙本墨画淡彩。縦40.0cm,横1568.0cm。毛利博物館蔵。国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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