三条西実隆(さんじょうにしさねたか)
生没 1455.4.25~1537.10.3 戦国期の公卿・文化人。公保の次男。1506年(永正3)内大臣。同年出家して尭空・逍遥院と号す。後土御門(ごつちみかど)・後柏原天皇などから厚く信頼され,多くの公卿が経済的な困難から地方に下った時代に,禁中のため京都にとどまって奔走。和漢の学の最高峰として衆望を集めた。和学の面では宗祇から古今伝授や「伊勢物語」「源氏物語」の講義をうけ,のちに宗祇の「新撰菟玖波集」編纂に協力。「源氏物語細流抄」,私家集「雪玉集」,歌日記「再昌草」のほか,有職故実を平易に説いた「多々良問答」を著す。また多くの古典を書写・校合し保存に努めた。日記「実隆公記」は同時代の貴重な記録。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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