三国志(さんごくし)
魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)3国(220~280)の興亡を扱う中国の正史。魏書30巻,蜀書15巻,呉書20巻。それぞれ通称魏志・蜀志・呉志。陳寿(ちんじゅ)(233~297)撰。蜀書・呉書は伝のみ。魏書は伝以外に帝紀があり,魏を正統視する。官修の王沈「魏書」,韋昭「呉書」,私撰の魚豢(ぎょかん)「魏略」を参照した。これらは散逸。「後漢書」成書よりも古い。東夷伝倭人条(「魏志倭人伝」)に,邪馬台(やまたい)国ほかの諸国や倭の女王卑弥呼(ひみこ)のことが記述されている。中華書局刊。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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