三国協商(さんごくきょうしょう)
第1次大戦前の露仏・英仏・英露間に締結された帝国主義的権益の相互保障協定を基調にした協力体制。ドイツの急激な軍事的膨張と三国同盟に刺激され,1891年8月27日に露仏協商,1904年4月8日に英仏協商が成立。英露は長らく対立していたが,日露戦争敗北の結果ロシアがイギリスに接近し,07年8月31日に英露協商が成立した。勢力圏確定の性質のこい協力体制からしだいに軍事同盟の様相をおび,12年の露仏海軍協定,英仏海軍協定,14年の英露海軍協定として結実。17年,革命によるロシアの脱落で解体した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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