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産業資本(さんぎょうしほん)

生産過程を通じて剰余価値=利潤を生みだす機能をもつ資本。生産過程に無関心で,たんに価格差を利用して利潤を取得する商人資本と対比される。その生産形態には,単純協業による小資本家的生産,多数の労働者を道具を用いて分業にもとづき協業させる工場制手工業生産,多数の労働者を機械体系に従属させて分業にもとづき協業させる機械制大工業生産があり,形態の発展にともなって資本の労働支配は深化する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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