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算木(さんぎ)

朱は正の数,黒は負の数を表す長さ4~5cmほどのマッチの軸のような四角柱の棒。中国で始まり,日本に輸入された。中国では15世紀頃使われなくなった。算盤(そろばん)の原形で,加減乗除,開平,開立の計算ができる。記数法は一・百・万の位を縦式,十・千の位を横式で表すが,日本で用いられた算盤(さんばん)上では縦式のみを使う。最上欄に位取り,縦に数係数を並べて表し,数係数の一元高次方程式のホーナーの方法で解く。易占の算木は3本2組の計6本を用いる。1本の2面の中央に切り込みがあり,その2面が陰,他の2面が陽を表すため3本で8通りの卦(八卦)を示すことができる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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