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三韓(さんかん)

古代,朝鮮半島南部の3種の韓族の総称。「魏志」韓伝によれば,韓族は馬韓(ばかん)50余国,辰韓(しんかん)12国,弁韓(べんかん)12国にわかれていた。4世紀に入って,馬韓では伯済(はくさい)国を中心に百済(くだら)が,辰韓では斯盧(しろ)国を主体に新羅(しらぎ)が成立したが,弁韓は小国分立のままであった。なお「日本書紀」は高句麗・百済・新羅3国を三韓とするが,これは朝鮮諸国に対する観念的な優位を示すための造語で,三韓に固有の意味はない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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