佐藤栄作内閣(さとうえいさくないかく)
自民党の佐藤栄作を首班とする内閣。病気退陣の池田の後をうけて成立。以後3次にわたり7年8カ月,2797日間の長期政権であった。�@第1次(1964.11.9~67.2.17)。日韓交渉の仕上げとして日韓基本条約に調印。首相として第2次大戦後初の沖縄訪問を実現。沖縄問題への関心を印象づけた。1966年(昭和41)末解散,翌年1月総選挙を実施。�A第2次(1967.2.17~70.1.14)。内政では,社会開発理念を背景とした公害対策基本法を制定。外交では,沖縄返還交渉で実績をあげた。1969年(昭和44)末解散・総選挙。�B第3次(1970.1.14~72.7.7)。1971年(昭和46)沖縄返還協定に調印したが,日米貿易摩擦の嚆矢としての繊維交渉,核拡散防止条約調印,円切上げ,中国の国連代表権など,時代の転換を示す諸問題に次々と直面した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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