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薩土盟約(さつどめいやく)

1867年(慶応3)に結ばれた薩摩国鹿児島藩と土佐国高知藩の協約。幕府は第2次長州戦争開戦や兵庫開港問題で強引な政策をとったため,諸藩の反発を招いた。とくに雄藩は旧来とは異なる結集方法を模索し始めた。その先駆けが66年の薩長連合で,その後,鹿児島藩・高知藩・福井藩・宇和島藩による協商がめざされた。高知藩の後藤象二郎は坂本竜馬の「船中八策」をもとに大政奉還・公議政体を構想し,67年6月竜馬とともに京都に上り,鹿児島藩の小松帯刀(たてわき)・西郷隆盛・大久保利通と会談,盟約を結んだ。内容は幕政返上の実現のための協力を約するものであった。以後,高知藩の大政奉還路線が定着。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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