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雑戸(ざっこ)

律令制下,特定官司に所属した軍事関係を主とする技術者集団。大化前代の職業部民のうち,その技術の重要性から解放されずに再編成されたもので,課役が減免された。百済手部(くだらのてひとべ)・百済戸・雑工戸(ざっこうこ)・鍛戸(かぬちこ)・筥戸(はここ)・飼戸・鞍作などがあり,大宝令の官員令別記によればその総数は1603戸。雑戸籍に登録され,特殊な姓を付されるなど一般公民と区別され,賤視されることもあった。8世紀初めからしだいに解放され,9世紀中にはほぼ実体を失ったと考えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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