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簓(ささら)

簓とよばれる楽器を用いて説経を語り勧進する雑芸能者。簓説経は中世後期から現れるが,近世には伊勢・美濃・尾張・駿河諸国などをはじめ,東海・畿内・中国地方などに簓の集落がみられ,関蝉丸(せきせみまる)神社(現,大津市)が巻物を下付して彼らを組織した。しかし,それぞれの地域社会においては牢番・番人・晒者(さらしもの)などの役を課され,卑賤視された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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