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座繰製糸(ざぐりせいし)

生糸生産の技術形態の一つ。繰糸工が繰糸と同時に糸枠を回転させる点が器械製糸と異なるが,回転をベルト(奥州座繰)や歯車(上州座繰)で加速させる点が在来の手挽(てびき)と異なる。数人以上の座繰マニュファクチュアもあったが,家内工業として行われるのが普通だった。幕末開港以後,各地に座繰技術が普及し,器械製糸が普及してからも両者の生産力格差が大きくないことから,明治末期まで生産量は増加し続けた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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