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佐倉惣五郎(さくらそうごろう)

生没年不詳。江戸時代の義民。下総国佐倉藩領公津(こうづ)村の名主として,藩主堀田氏の苛政を東叡山社参途中の将軍へ直訴,苛政は撤廃されたが磔刑に処された。死後妻子への処刑を不満として怨霊となり,堀田氏にとりついて改易の要因をつくったとされるが,一揆の事実は確認できない。1750年代以降顕彰活動が活発化し,「地蔵堂通夜物語」などの物語が作られた。1851年(嘉永4)江戸で上演された「東山桜荘子」が評判になり,幕末~明治期にはさまざまな外題で上演され,全国にその物語が流布するとともに,義民の代表とみられるようになった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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