「さっぽうし」とも。中国王朝が朝貢国の君主に王号などの授与のため派遣する使者。冊封は中国国内の任命方法が周辺諸国へと適用され,中国中心の華夷秩序を形成した。冊封体制下の朝鮮,琉球,安南(ベトナム),日本などへ冊封使が派遣され,新王に詔・勅や冠服などを頒賜した。琉球へは明代に武寧(ぶねい)を冊封した正使の時中以降計14人,清代には張学礼などの計8人が派遣された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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