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坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)

生没 758~811.5.23 平安時代初め,蝦夷(えみし)征討に活躍した武将・公卿。苅田麻呂の子。大宿禰姓。791年(延暦10)征夷副使となり,大使大伴弟麻呂の指揮下で戦果をあげ,795年従四位下。翌年に陸奥出羽按察使(あぜち)・陸奥守・鎮守将軍を兼帯。797年征夷大将軍となり,801年蝦夷征討を実施,功により従三位。翌年,陸奥国胆沢城造営使として下向すると,蝦夷の族長阿弖流為(あてるい)らが降伏。彼らを伴い上京,助命を嘆願したが聞きいれられなかった。804年,征夷大将軍に再任。翌年には坂上氏初の参議となる。のち正三位大納言。811年(弘仁2)粟田別業で没した。贈従二位。清水(きよみず)寺を創建したと伝える。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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