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坂田藤十郎(さかたとうじゅうろう)

生没 1647~1709.11.1 歌舞伎俳優。元禄期の京坂を代表する名優。俳名冬貞。写実芸にすぐれ,上方の和事芸を確立。1678年(延宝6)に演じた「夕霧名残の正月」の藤屋伊左衛門で評判をとり,生涯の当り芸とした。近松門左衛門と提携した93年(元禄6)頃から約10年間が最盛期。劇作も手がけ,座本も勤めた。以後3世まで続き,2世は初世の弟分でその芸を模倣。通称伏見藤十郎。3世は元文~安永期の人。実事(じつごと)から実悪(じつあく)に進んだ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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