1. 用語
  2. 日本史 -さ-
  3. 酒井田柿右衛門(さかいだかきえもん)

酒井田柿右衛門(さかいだかきえもん)

肥前国有田の伊万里(いまり)焼の代表的陶工の家系。とくに初世が色絵の創始者として有名。先祖は筑後国上妻郡出身といわれ,初世の父円西は元和年間に有田に移住し,製陶を行ったと伝える。初世柿右衛門は喜三右衛門(きざえもん)と称し,1647年(正保4)以前,伊万里の商人東島徳左衛門の援助をうけて,白磁胎に色絵付する技法を中国人に学んで成功。しかし歴代の作風は明確でなく,いわゆる柿右衛門様式とよばれる色絵磁器は,柿右衛門1人の作ではなく,伊万里焼の陶工たちの技の結晶であることが,近年の考古学調査で明らかとなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう