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在郷町(ざいごうちょう)

郷町・町場・町分・在町・町村・町屋などとも。江戸時代の在方に存在した商工業集落。行政上は三都や城下町などの町方(都市)に対し,在方(農村)の一形態として扱われることが多かったが,町方に準じる扱いをうける場合もあった。小大名・家老・代官などの陣屋を中心とする町(陣屋元村),宿場・港湾など交通の要衝,特産物の生産・集積地,定期市のたつ流通の中心地(市場町)など,いくつかの類型がある。規模は戸数200~300から1000,人口1000から5000~6000程度のものが多い。中世以来の系譜をもつものもあったが,多くは農村の商品経済の発達にともない,元禄・享保頃に全国的に形成された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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