最高裁判所(さいこうさいばんしょ)
1947年(昭和22)5月3日に発足した現行司法制度の最高機関。司法行政権・違憲立法審査権・行政裁判上告管轄権を保持する点で,第2次大戦前の裁判所構成法下の大審院とくらべて格段に強力な権限をもつが,違憲立法審査権適用には消極性が,事務総局による司法行政の運営には硬直性がめだつ。長官は内閣の指名にもとづき天皇が任命し,最高裁判所判事は認証官であり,事後の国民審査が衆議院議員選挙と同時に行われる。15人の判事の出身は裁判官・検察官および行政官(学識経験者を含む)・弁護士にほぼ三分されている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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