1. 用語
  2. 日本史 -さ-
  3. 在華紡(ざいかぼう)

在華紡(ざいかぼう)

中国に展開された日本資本による紡績業。1902年(明治35)から三井物産・日本綿花・内外綿などが中国での紡績経営に乗りだし,第1次大戦後,対中輸出の減少に対処するため,東洋紡績・鐘淵紡績・大日本紡績などの各社も中国に進出。巨額な事業投資と大商社との連携で,中国の民族資本紡績に対し優位にたった。在華紡は上海・青島(チンタオ)・天津に多く,5・30事件のような反日運動の舞台ともなった。敗戦後,設備などを中国側に接収された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう