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在株(ざいかぶ)

在方株とも。江戸時代の農村地帯における株仲間。商農分離を原則とする幕藩体制のもとで,商工業者の株仲間は都市だけに限定されていたが,18世紀の後半から19世紀にかけて農村地帯の商工業の発達が顕著になると,当初は抑制政策をとっていた幕藩領主もそれを公認するようになり,株仲間に編成して掌握したり,都市の株仲間の組下において統制した。1770年(明和7)の摂河泉在々絞油屋株や79年(安永8)の摂河在方薬種屋合薬屋株などの例がある。また姫路藩の1836年(天保7)の長束木綿問屋仲間のように,城下町の問屋仲間に対抗して,在方から願い出て独自の株札を交付される場合もあった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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