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西園寺公望内閣(さいおんじきんもちないかく)

立憲政友会総裁西園寺公望を首班とする明治後期~大正期の内閣。�@第1次(1906.1.7~08.7.14)。桂内閣からの政権授受により,政友会を与党に同党と藩閥・官僚閥の連合政権として成立。戦時増税の延長,国債の整理,鉄道国有,満鉄創立や「帝国国防方針」にもとづく軍備拡張,第3次日韓協約,第1次日露協約など一連の日露戦後の内外の課題を処理した。1908年(明治41)の第10回総選挙後に退陣したが,財政の逼迫が原因かといわれる。�A第2次(1911.8.30~12.12.21)。桂太郎首相の「情意投合」により,立憲政友会と藩閥・官僚閥の連合政権として成立したが,第1次より政友会主導色が増した。歳出の抑制,第3次日露協約や明治・大正の代替りにかかわる諸問題を処理したが,小選挙区法案は両院協議会で不成立に終わり,辛亥(しんがい)革命への対応も後手に回った。2個師団増設をめぐり陸軍と対立,上原勇作陸相の帷幄(いあく)上奏・単独辞職にあい,後任が得られず総辞職。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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