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千石船(せんごくぶね)

弁財船(べざいせん)の俗称。米が主要な積荷だったため,通常,日本の船は米の積載能力で大きさを表示する。本来の千石船は,船型にかかわらず米1000石を積む船を意味したが,18世紀中頃に弁財船が全国に普及したことに加え語呂がよかったため,積石数とは無関係に弁財船の俗称として定着したらしい。近世の海事関係の史料では,千石船を船型呼称として用いた例はみあたらない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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